古典のアニメーション化を言祝ぐ2022年03月26日 22:09

テレビアニメ『平家物語』全11話が完結しました。連続モノのアニメーション番組を観るのは『映像研には手を出すな!』以来です。おそらく私ぐらいの世代(前期高齢者)が日本人の中でテレビアニメーションを観始めた最初だったのではないかと思いますが、当時ディズニーや『鉄腕アトム』の洗礼を受けたことが今に繫がっているのでしょう。
 現在はアニメーションを習慣的に観ることは全くありませんが、ここ20年ぐらい限られた情報入手の中で何となく気にかかったものを選んで観てきました。たとえば、劇場用映画なら故今敏さん、湯浅政明さんなどの作品です。『平家物語』の監督である山田尚子さんも『聲の形』で知っていました。あの京都アニメーションの放火殺人事件の“難”を免れた方だけに、今回の作品への念いは特別なモノがあったのではないでしょうか。
 長大な古典を現代語に訳した古川日出男の原作を元にしたものですが、登場人物の個性が見事に描き分けられていて、滅び行く人々への自然な感情移入が起きやすくなっていました。どちらかというと苦手なアニメ番組本編前後の音楽も大きな違和感なく聴くことができました。これで留学生との話のネタが増えます。^^;