日韓の結婚式2019年02月25日 11:36

一昨日、立川へ行った。昔、この駅で降りたことがあったかどうか、もう記憶にはない。南武線の住民だった頃を含め、青梅線に乗り換えて奥多摩へ足を延ばすことは何度かあったが、駅の外へ出たことはなかったと思う。大きな街だ。目的地のホテルまで、駅前のペデストリアンデッキから3ブロックほどの高架を一度も降りることなく歩いて行ける。
 用事は友人の結婚式への参席だった。新郎は韓国、新婦は日本という国際結婚である。いずれも顔見知りの新郎新婦友人(つまり両人とも知っている)6名が久しぶりに集まった。年代も国籍も違う不思議なグループ「韓国勉強会」のメンバーである。私は発足当初から関わっているが、新婦とはそれ以前にも縁がある。退職直後に通っていた「知の市場」という公開講座の同窓(?)だった。
 結婚式はキリスト教式だったので、いくつもの聖歌が唄われ演奏された。1週間前に立教大学のチャペルでも聴き、耳に馴染んだ讃美歌もあったが、今回は悼むためのものではなく、言祝ぐためのものだったせいか、とても明るく感じられた。先週の韓国学生訪日団への案内に続き、日韓を繋ぐような行事にこうして続けて出ていると、政府レベルの険悪な雰囲気も、いつのまにか融和に転じるのではないかという楽観で見てしまうように思えてくる。
 もちろん、二人のこれからには様々な事があるだろう。しかし、披露宴の最初と最後にそれぞれ自らの言葉で挨拶を行った頼もしいカップルである。それが何よりも雄弁にこれからの未来を示しているのではないだろうか。