せいじやのかくご2020年10月20日 14:34

文藝春秋から2012年に刊行された『政治家の覚悟』という単行本が新書化されるにあたり、次の文面が削除されたという。
 「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」
 何をか言わんやではあるが、二つだけ思ったことを書く。
 方針演説はできないので新書を読んでくれというのは、どこかで似たような台詞を聞いた覚えがあるが、この先のビジョンは何もなしで、前政権の負の遺産を引き継ぎ、有無を言わせぬ管理強化に熱心なところは、“小役人”の象徴的な姿に見える。
 それだけに、この際新しく出る新書の方は読み仮名を入れると大変わかりやすいのではないかと気が付いた。もちろん、それは“せいじやのかくご”というものだが…。