みんなが・・・2017年05月19日 17:55

 子供の頃から逃げていた。家業から逃げ、親元から逃げ、グループワークから逃げ、行政職から逃げ、満員電車から逃げ、サラリーマンから逃げ、ようやく誰からも指示されない解放感を味わう予定だった。しかし、さすがに社会から逃げるわけにはいかない。
 できれば一人でいたいと思いながらも、様々に関わりを持ってしまう。だが、そこに向けられる“奇異”の眼をいつもどこかで感じてきた。「みんながやっているから…」という同意がこの国に大きな災厄をもたらしても、おそらくその“偏狭”は変わらないだろう。だから“個人”を守るためにできることを考えなければならない。