閉塞した世の中から漏れる声 ― 2016年12月03日 22:49
どなたからの情報だったかもうすっかり忘れてしまったが、WebブラウザのFacebookの右のタブに案内ページが開いていたので、ここで知ったものだったのだろう。ありがとうございました。
駿河台にある明治大学アカデミーホールで、「声の氾濫」というシンポジウムを聴講してきた。シンポジウムと言ってもその過半は、“声と音”と題した合計2時間を超える4組のパフォーマンスだった。“声”すなわち作家の朗読に“音”すなわち音楽家の演奏を組み合わせたもので、“声”の意味を問い、その復権を考えるような催しだった。
朗読は、文学者としての表現の拡張行為とも言えるのだろうが、同時に閉塞した時代に挙げる“声”でもあったような気がする。パフォーマンスの後に開かれた議論の中で、そうした認識が確かに共有されていたように思う。
主催者は、マスメディアでは表現できない埋もれそうな声が、あちらこちらで吹き出してくることを望んでいるのかもしれない。それぞれの現場でそうした声を挙げることを…。
帰宅後、新聞の夕刊文化欄を見たら、今日出演した作家の一人木村友祐さんと関係の深い白崎由美さんという歌手のことが、そして、記事のすぐ横には、岩波ブックセンターが東京地裁から破産開始決定を受けたという話も載っていた。
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