ホンヤノニカイ2019年10月01日 18:20

妙蓮寺の石堂書店2階にある「ホンヤノニカイ」というスペースを度々訪ねている。ここで、“街の本屋”はどのようにあったらよいのかについて、様々な視点で話し合いが行われている。13日には東京新聞の連載が単行本となった『本屋がアジアをつなぐ』の著者石橋毅史さんをゲストに迎え、その国の“自由”を支えている東アジアの本屋の実状が、動画や写真などによって紹介された。ヘイト本が平積みに置かれている多くの本屋がある一方で、市民にとって必要な情報を提供する文化装置としての本屋の在り方が議論された。
 29日には「本屋Bar」と題した、本と本屋に関する自由気ままな話し合いの場が開かれた。直前にクラウドファンディングが成功し、道路を挟んだ倉庫を「こいしどう書店」というスペースに改造・公開するプロジェクトの今後の予定が報告された後、参加者それぞれの自己紹介と“My本屋”が語られた。2時間の予定が3時間を超えたのは、一人ずつ話すたびに、その話から触発・誘発されて様々な知見が出たからではないだろうか。何かのセッションのような時間だった。