支えになるモノ2021年07月16日 12:25

港北国際交流ラウンジ日本語教室の1学期が終了した。4月8日の初日こそ対面で行ったが2回目以降は全てZoomによるオンラインレッスンに切り替えた。13回にわたり書き続けた学習者の作文が少しずつ良くなっていくのと逆行するように、その間、日本社会での言葉に対する信頼は確実に失われつつあるように見えた。そうした態度が顔に出ないよう、努めて明るく振る舞って対応してきたつもりだが、もしかしたら、それは自分自身への支えになっていたのかもしれない。
 学習者が書いた作文に応じて読解用の資料をWebで探す中、いつしか萎えそうになる実社会への関心を呼び覚まされている感覚もあった。それは、このところ毎日1枚ずつめくる世界中の「モノとイトナミ」に誘われるように感じることと同質だ。
 今日、ようやくワクチン接種の1回目を最寄りの医院で済ませた。経過は良好でまだ何の違和感もない。もう少しだけ、世の喧噪とは離れた雌伏の生活を送りながら、動き出す機会を待つことにしよう。