韓国の本屋巡り2021年07月07日 12:17

神保町のチェッコリが6周年記念のオンラインイベントを開いている。今日はその初日。韓国の大邱空港の近くにある「旅行者の本(여행자의 책)」という変わった名前の本屋が紹介された。代表のパク・ジヨンさんがカメラを持って店を廻りながら説明してくれた。入口近くにはやはり詩集のコーナーがある。『マルモイ』の国らしい。大きな鏡に書店のレイアウトがある。
 地元出身者や女性作家のコーナー。一冊の本の書写(?)をリレーで繋ぐコーナー。芸術・学術に特化したコーナーなど多彩だ。店内にはポストがあって“紙の郵便”も出せる。一方で電気自動車を使っている。
 地域の文化センター的な役割も持っているそうで、住民の制作物の展示もある。2階には宿泊施設も用意されている。スタッフの中心は元学校教師、教え子も特別出演(?)した。
 韓国の3冊の本が紹介された。「여행자의 책」・「서점의 일생」・「작은 책방은 힘이 세다」。いずれも本屋に関するものである。
 本屋を始めるのは簡単だが、続けることは大変。街に溶け込みながらも、文化の担い手になっているたくましさをそこに感じた。「本屋は人が来るから楽しい」という話は、“出会い”を大切にしている人ならではの言葉だろう。