日韓が和解する日 ― 2020年03月08日 14:23

先月、韓国の大学生と交流する機会があったが、それに先だって事務局が用意した2回の勉強会があった。1回目は「隣国を知ること」と題した日韓交流の前提にある意識の違いについて、2回目は「国際法の視点から考える日韓請求権協定」と題した日韓に横たわる戦後補償の解説だった。残念ながら所用があって2回目は参加できなかったこともあり、国際法がらみの視点について何か良書はないかと探していて見つけたのが、その名もずばり『日韓が和解する日』という執筆の目的そのものを書名にしたものであった。
著者の松竹伸幸氏については、以前平凡社新書の『対米従属の謎』で、国際社会における日本の現状についての冷徹な認識に教えられることが多かったのを記憶しているが、将来にわたり困難な道筋ではあるけれども、歩むべき進路の可能性について真摯に検討を加える態度は本書でも貫かれている。
ひとつだけ言えることは、日韓問題を解決する困難さについて、その経緯に“誤解”はあるにしても、韓国の市民は前へ進んできたということだ。私たちも“誤解”をおそれずに、この国のありようを認識した上で相対する必要がある。それは、避けて通れない道だろう。
著者の松竹伸幸氏については、以前平凡社新書の『対米従属の謎』で、国際社会における日本の現状についての冷徹な認識に教えられることが多かったのを記憶しているが、将来にわたり困難な道筋ではあるけれども、歩むべき進路の可能性について真摯に検討を加える態度は本書でも貫かれている。
ひとつだけ言えることは、日韓問題を解決する困難さについて、その経緯に“誤解”はあるにしても、韓国の市民は前へ進んできたということだ。私たちも“誤解”をおそれずに、この国のありようを認識した上で相対する必要がある。それは、避けて通れない道だろう。