みさきっちょ2020年03月03日 14:17

 出かける予定が次々と中止になるので、ここを先途と読書に勤(いそ)しんでいる。今日は、アタシ社という三崎市にある二人出版社が出した『みさきっちょ』。先日石堂書店で入手した。作家のいしいしんじが三浦半島のさきっちょにある三崎に住んで経験を元に、今も関わり続けている人と街を描いたものである。絵本作家の長谷川義史の絵とスケッチが独特な空気感を表している。港をめぐる人間ドラマでもあり、紀行エッセイでもあるような不思議な作品で、人生が変わる一時期に住み着いた三崎という街への作家いしいしんじの愛情が溢れている。読後、自分の住む街の風景が変わって見えるかもしれない。