歴史から学ぶ意味再考2022年11月06日 23:41

以前、中野のモモガルテンという古民家カフェで続いた韓国勉強会の初期メンバーだった森田真奈子さんの署名記事です。この夏転勤で大津から横浜支局へ移った後も、引き続き熱心な取材を続けてきた事件が、京都地裁判決の確定で一区切りしたのを受けてまとめたものでしょう。歴史から学ぶということは、“知らない”事実を意識するところからしか始まりませんが、その入手をネットだけに安易に頼っていれば、この受刑者のような思考回路に陥ることもやむおえないのかも知れません。圧倒的な情報の非対称は、簡単に歴史を否定する風潮を拡げます。たとえば、テーマパークの開園で話題のスタジオジブリですが、その出版部が出している書籍の中には宮崎駿監督が敬愛する堀田善衛の作品も含まれます。その作家は、中国以外の作家で初めて南京大虐殺をテーマに小説(『時間』)を書いた人なのです。近代史に関わる様々な関心を繋いだ先に、私はようやくそのことを知りました。

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