日本語ボラに必要なこと2019年10月28日 18:41

6月から月1回のペースで受講していた地域日本語教室ボランティアのための「活動基礎講座」(全5回)を修了した。目黒駅にほど近いビルの6階にある社会福祉法人「さぽうと21」が、文化庁所管の【「生活者としての外国人」のための日本語教育事業】を請け負って行うもので、ここ数年は、首都圏を中心に各地の日本語ボランティアを対象にして年2回開かれている。
 5月に、たまたまYOKE(横浜国際交流協会)から流れてきたメールを読んで受講を申込んだ時は、あまり意識しなかったのだが、月に1回のペースというのは“忘れた頃にやってくる”という感覚なので、やや集中力に欠けたことは否めない。しかし、講座そのものの内容は非常に良く考えられたものだから、少し落ち着いたところで、配付資料やノートで“振り返り”でもしないと、折角もらった修了証が意味を成さないことになるだろう。
 4年半前に留学生の日本語学習支援を行うRKK(留学生と語り合う会)というNPOに入会し、日本へ学びに来た留学生の日本語レッスンを始めた頃は、まだ、外国人と接する数少ない機会を得たぐらいの気持ちだったかもしれない。しかし、その後に始めた地域の日本語教室ボランティアの経験などを含め、ここ数年で在住(観光ではない)外国人の増加を肌で感じ始めるようになると、もう建前などではなく、“外国人と共に暮らす”ということを現実のものとして意識するようになってきた。
 今回の講座を受けようと思ったのも、そうした意識の現れからきたものだったような気が、今はしている。国政を始めとした“公共”の劣化が急速に進む中ではあるが、これからの国のありようを考えるとき、このような講座に含まれる一部の項目などは、一市民としての新たな社会常識になっていくのかもしれない。