自由人の死 ― 2025年04月24日 17:17
大河ドラマ『べらぼう』で平賀源内が獄死しました。ドラマでは田沼意次の失脚を画策する一橋公の陰謀のように暗示されていますが、いずれにしても自由人である源内“先生”の死は、蔦重の此の先に暗い影が差し始めた先触れを意味しているように見えます。
杉田玄白が墓碑銘に記した「非常の人」は、世間の物差しに合わず、“異端”者として社会から放逐されたようなものですが、権威や常識にとらわれないその行動が、特定の人を“貶める”ものではなかったところにこそ、いつまでも記憶に残る理由があったのでしょう。
半世紀も前ですが、私が就職先を決めるにあたって一番大きな影響を受けたのは、工業高校の3年時に観た『天下御免』です。平賀源内を主人公にしたドラマは、剣豪やヒロインやらが入り混じった破天荒な時代劇で、東京のゴミ戦争を江戸に置き換えたパロディなど、機知に溢れた秀作でした。
その源内を演じた山口崇氏が今月18日に亡くなったと新聞が報じています。『天下御免』の数年後、小沢昭一さんが率いた「芸能座」の舞台でも活躍した姿が印象的で、88歳の長寿で亡くなったことがイメージできないのですが、同時に、何かしら戦後の自由な時代がこれでいよいよ終わったような心持ちにもなりました。そして、それは、この国の人々が選んできた(あるいは“選んでこなかった”)結果であることを痛切に感じます。
杉田玄白が墓碑銘に記した「非常の人」は、世間の物差しに合わず、“異端”者として社会から放逐されたようなものですが、権威や常識にとらわれないその行動が、特定の人を“貶める”ものではなかったところにこそ、いつまでも記憶に残る理由があったのでしょう。
半世紀も前ですが、私が就職先を決めるにあたって一番大きな影響を受けたのは、工業高校の3年時に観た『天下御免』です。平賀源内を主人公にしたドラマは、剣豪やヒロインやらが入り混じった破天荒な時代劇で、東京のゴミ戦争を江戸に置き換えたパロディなど、機知に溢れた秀作でした。
その源内を演じた山口崇氏が今月18日に亡くなったと新聞が報じています。『天下御免』の数年後、小沢昭一さんが率いた「芸能座」の舞台でも活躍した姿が印象的で、88歳の長寿で亡くなったことがイメージできないのですが、同時に、何かしら戦後の自由な時代がこれでいよいよ終わったような心持ちにもなりました。そして、それは、この国の人々が選んできた(あるいは“選んでこなかった”)結果であることを痛切に感じます。
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