古典文学の橋渡し人 ― 2025年04月23日 17:13
新緑で囲まれた山手の丘を久しぶりに訪ねました。県立近代文学館で開かれている「大岡信」の特別展を観るためです。少し暑いぐらいの平日の昼前でしたが、丘の上は人も少なく、快い風が吹き抜けます。
ちょうど、これから日本語学習者と一緒に読んでいこうと考えて選書していた中の一冊に、彼がまとめた『折々のうた 三六五日』も含まれていて、新聞連載当時は購読していたことを懐かしく思い出します。「言葉を生きる、言葉を生かす」という副題どおり、生涯にわたって様々な言葉の創作と批評に関わった全体像が、今回の展示会で確認できました。
なかでもやはり、古典文学を今に伝える「橋渡し」の仕事に目を見張ります。本格的な詩歌論を書く一方、素人にもわかりやすく解説する手腕には驚かされるばかりです。展示館の外にある本館1階の閲覧室では、多くの著書を直に手にすることができるので、1時間ばかり、あれこれと斜め読みしてみましたが、フランスで行われた日本文学の講義をまとめた『日本の詩歌』(岩波文庫)が出色です。
日本社会で使われる言葉の“質”が急激に劣悪化していく中で、日本語を学ぼうとする外国人学習者と一緒に、この国に残る豊かな言語文化を引き続き学んでいきたいと思います。
ちょうど、これから日本語学習者と一緒に読んでいこうと考えて選書していた中の一冊に、彼がまとめた『折々のうた 三六五日』も含まれていて、新聞連載当時は購読していたことを懐かしく思い出します。「言葉を生きる、言葉を生かす」という副題どおり、生涯にわたって様々な言葉の創作と批評に関わった全体像が、今回の展示会で確認できました。
なかでもやはり、古典文学を今に伝える「橋渡し」の仕事に目を見張ります。本格的な詩歌論を書く一方、素人にもわかりやすく解説する手腕には驚かされるばかりです。展示館の外にある本館1階の閲覧室では、多くの著書を直に手にすることができるので、1時間ばかり、あれこれと斜め読みしてみましたが、フランスで行われた日本文学の講義をまとめた『日本の詩歌』(岩波文庫)が出色です。
日本社会で使われる言葉の“質”が急激に劣悪化していく中で、日本語を学ぼうとする外国人学習者と一緒に、この国に残る豊かな言語文化を引き続き学んでいきたいと思います。