鉛筆で瞑想する監督が描くアニメ ― 2024年11月08日 17:19
11月3日の本命は東京国際映画祭でした。韓国のアニメーションスタジオ「鉛筆で瞑想する」のアン・ジェフン監督の新作が上映されることを知って渋谷に寄ってから日比谷まで出向いたのです。上映会場はTOHOシネマズシャンテ。3スクリーンのミニシアター(HP自称)ですが、スロープのある座席で観ることができました。作品名は『ギル(Gill、아가미)』、鰓(えら)のことです。韓国の作家ク・ビョンモが書いた小説を元に、103分の長編アニメーションが出来上がりました。
アン監督の作品は今までに2本観ています。渋谷のアップリンクで『大切な日の夢』を、ソウル南山のアニメーションセンターで『そばの花、運のいい日、そして春春』(韓国語版)をです。見事な背景画と確かなキャラクター造形で、韓国内でも群を抜く質の高い作品を制作しているスタジオの作品を、本当に久しぶりに日本語字幕で鑑賞することができました。
原作の日本語版は出版されていないので、小説との違いはわかりませんが、上映後のトークショーで語ったところによると、鰓をもつ青年に助けられた女性が、消息を頼りに訪ねて行く先は、韓国内ではなく、ヨーロッパに設定変更されています。その一方、時制が前後するシーン編集や、女性スタッフが好む“イケメン”風のキャラクターなど、今までの作風とは随分違った取り組みも行われていました。鰓が象徴するのは、人に見せられない幼少時に受けた精神的な傷のようなものですが、それゆえにこそ、そこに生き方を重ねてゆくように主人公が描かれます。
作品上映後に監督のトークショーが行われましたが、人柄が滲み出てくるような語り口にも魅了されました。その後、会場を出た街頭で急遽サイン会が企画され、参加した観客と歓談しながら似顔絵を描いてくれました。そういうこともあろうかと、以前にチェッコリで取り寄せてもらい、この日持参したスタジオのガイドブックを差し出すととても喜んでいただけました。
アン監督の作品は今までに2本観ています。渋谷のアップリンクで『大切な日の夢』を、ソウル南山のアニメーションセンターで『そばの花、運のいい日、そして春春』(韓国語版)をです。見事な背景画と確かなキャラクター造形で、韓国内でも群を抜く質の高い作品を制作しているスタジオの作品を、本当に久しぶりに日本語字幕で鑑賞することができました。
原作の日本語版は出版されていないので、小説との違いはわかりませんが、上映後のトークショーで語ったところによると、鰓をもつ青年に助けられた女性が、消息を頼りに訪ねて行く先は、韓国内ではなく、ヨーロッパに設定変更されています。その一方、時制が前後するシーン編集や、女性スタッフが好む“イケメン”風のキャラクターなど、今までの作風とは随分違った取り組みも行われていました。鰓が象徴するのは、人に見せられない幼少時に受けた精神的な傷のようなものですが、それゆえにこそ、そこに生き方を重ねてゆくように主人公が描かれます。
作品上映後に監督のトークショーが行われましたが、人柄が滲み出てくるような語り口にも魅了されました。その後、会場を出た街頭で急遽サイン会が企画され、参加した観客と歓談しながら似顔絵を描いてくれました。そういうこともあろうかと、以前にチェッコリで取り寄せてもらい、この日持参したスタジオのガイドブックを差し出すととても喜んでいただけました。
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