月に照らされる道の相似 ― 2021年12月27日 21:41

望恨歌(その4) 公演はまず、歴史学者の保立道久先生の「『望恨歌』の物語るもの」と題した「おはなし」から始まりました。多田富雄が『望恨歌』の本(もと)にした世阿弥の『井筒』における伊勢物語の挿話には、行商を生業とした夫が月に照らされる竜田の山道を越える“くだり”がありますが、それに先立つ奈良の「踏歌」に含まれる井邑詞が、古代の韓流文化を今に伝えるものだったということです。踏歌が流行った奈良の広瀬は、少し前に読んだ保立先生の『かぐや姫と王権神話』(洋泉社歴史新書:絶版)でも詳しく紹介されているように、日本の原始神話が物語へと実った時代の舞台です。
いろいろなものが“月”をめぐってつながります。
いろいろなものが“月”をめぐってつながります。
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