苦みを消す甘み ― 2016年11月26日 23:15
立冬を過ぎ小雪に移ったとたんの初雪を見ながら、一昨日は外出予定の無い一日をカウチポテトで過ごしたといったら、通勤・通学でひどい目にあった皆さんに怒られるでしょうか。
密閉性の高いマンションに住み始めてから冬の暖房をほとんど使わずに過ごすことが多くなったせいか、郵便物を取りに部屋着のまま外へ出てみたら、その寒さに震えました。そういえば昔は寒かったなという記憶が蘇ってきました。54年ぶりの11月の初雪を私は身体で覚えていたのかもしれません。
実は最近ドキュメンタリー映画のDVDを集中的に観ています。神奈川新聞の特報記事「時代の正体」ではありませんが、おかしくなっていく一方の世の中を反映するように、思わず吹き出してしまうような場面の背景にも何かしら暗い影を感じてしまうのは、私の性格ゆえとばかりは言えないような気がします。
そのせいなのかどうかは良く分かりませんが、なぜか甘い物を食べたくなることが多くなりました。自分で菓子類を買う習慣があまりないのですが、このところ縁があって通っている先の途中で見かけた和菓子屋で、生菓子を買って帰るということが続きました。
新宿の曙橋商店街にある「大角玉屋」という老舗です。大正元年創業というからその世界では中堅ぐらいなのかもしれませんが、あの「いちご大福」で有名な店でした。当初はミスマッチと思われた組合せの妙を試す伝統は今も続いているようで「ブランデーどら焼き」が人気です。写真は「柿蒸し羊羹」、既に初冬なので季節外れになりかねないところですが、和紙染技法で描かれた椿のカップ&ソーサーとの“組合せの妙”で、かろうじてセーフでしょうか。^^; このセットは佐賀県神崎にある“日の隈窯”の勝田さんの作品。暖かいお茶に良く合う碗と皿です。
地元大倉山の和菓子店「青柳」のも「みかん大福」があります。先月、誕生日のお祝いにといただきましたが、「○○○大福」はあちらこちらに広がって様々な展開を見せています。巷には“盗人猛々しい”輩が増えているようですが、もう少し豊かな気持ちが広がらないかと願います。
それには、何かを変えなければ難しいと思う今日この頃でもあります。