自律して殺人を犯すロボットの未来2022年12月16日 23:50

日本語学習者の作文にロボットの話が出てきました。施設の案内をしたり、人間と言葉を交わすなど、人や犬などの形を模したロボットが社会生活の様々な場面に登場するようになっています。近い将来、人間が携わっている多くの業務をロボットが代行するようになるかもしれません。その時、「自動運転」のように機械そのものの形のまま人間の手を経ずに制御を自動化するものもあれば、ある種の“顔”を持って人間や動物の動きをなぞり、対人関係を形作るものも出てくるでしょう。
 そうした未来社会への期待を膨らませる一方で、私は一つの懸念を持ちます。それは、科学技術の発達が、何よりもまず兵器によって牽引されてきた事情があるからです。今、戦場には無人兵器が使われるようになりました。中には遠隔制御で動くのではなく、“自律”的に攻撃目標を設定するものも開発されています。
 何を持って“自律”(自らを律する)と呼ぶのかは良く分かりませんが、命令に隷従(あるいは逡巡)する人間の兵士よりも、判断(何の?)に優れているということでしょうか。いずれにしても、そうした“人殺し”の兵器に開発予算が振り向けられるのは、それがいわゆる市場経済から外れた国家予算の枠内にあるからに他なりません。国が破産しなければ借金は永遠に続きます。
 さて、ロボットが人間に置き換わる最初の数例の一つは、おそらく無人兵士となることでしょう。開発にかかる膨大な金額は租税で賄われます。それが、どんな名目であるかどうかなど関係ありません。究極は効率的に人が殺せれば良いということです。誰が死のうが関係ない。巻き添えになる市民が悪いのです。そうして、多くの犠牲者の傍らに、まだ殺す人間は残っていないのかと視線を走らすロボット兵士が歩く姿を想像します。
 某国のカルトに時代遅れの教義で泳がされる一方、某大国には時代遅れのミサイルを大量に買わされるどこかの国には、そうした想像にさえ遠く及ばないような無謀がウィルス以上に蔓延しているようで、何ともやりきれない思いです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://amiyaki.asablo.jp/blog/2022/12/16/9551943/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。