BS再放送チャンネルの黄昏2022年11月28日 23:45

先週の衆議院予算委員会で、カタールW杯の放送権料について野党議員が質問したところ、NHKは「スポーツ放送権料を含めて業務の見直しや経費節減を進めている」が契約の内容や金額は守秘義務があるので答えられないと回答しました。「財源は「受信料」」だが、「限られた経営資源で放送サービスの価値をどのように最大できるかを検討している」と続けています。ちなみに契約した代理店は強制捜査が度々入るあの「電通」です。
 膨大な軍事予算を始めとして、戦前のような権威主義国家を繰り返そうとする現政権与党の広報ばかりをニュースで流してきたものですから、「受信料」を税金か何かと勘違いして不誠実な官僚答弁そっくりになっているのでしょう。せっかくなので、日本チーム初戦当日の新聞のテレビ番組表を“ウオッチ”してみたところ、W杯一択に注ぎ込んだ番組制作費のしわ寄せで通常番組はズタボロです。来年度のBS波縮減を手前勝手に“先取り”し、BSPとやらはどうでもいいチャンネルに堕したようです。名称をBSR(BS Re-air)にでも変更したらいいのに…。
 国民の暮らしが崩れ始める兆しもはっきり見えているこの時期に、それを真正面から取り上げようとしない(できない?)大手メディアの衰退を象徴するような眺めです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://amiyaki.asablo.jp/blog/2022/11/28/9551938/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。