弘法の浪曲 ― 2024年08月03日 16:09

猛暑が続いている中、久しぶりに朝から都心に出向きました。乗ってしまえば乗り換え1回で行ける浅草はそれなりに行きやすい場所ではありますが、近年の円安で大量に訪れる観光客に加え、土・日ともなると日本人も多数押し寄せる一大観光地になっています。人混みと陽射しをできるだけ避けるルートを探すのも一苦労です。
訪ねたのはいつもの木馬亭。玉川奈々福さんが新作を舞台にかける「おはようライブ」が開かれるのを一昨日に知りました。採り上げられた演目は「東渡 弘法(とうと ぐほう)」という鑑真和上の物語。まことの授戒を教えてもらおうと聖武天皇から来日を切望され、五度に渡る航海の失敗を超え、失明してなお渡航を完遂したお上人の日本に着いてからのお話しを、外題付けから道行きまで浪曲の様々な節に乗せて語ります。相三味線は広沢美舟さん。衝立でお顔は拝見できませんでしたが、掛け声は豊子師匠にますます似てきたような印象があります。
この話、実は日中の伝統芸能の交流から生まれた企画の一部となっていて、公演はこの秋中国で3ヵ所、11月に東京で開催が予定されています。全体の内容としては、中国での上人の事績を中国の伝統芸能が、渡航の部分に日本の狂言が加わり、到着後を浪曲で締めるという日中共同の構成です。ただ、今回の浪曲部分だけ聴いてみても、この国が数多くの渡来人によってもたらされた豊かな文化の恩恵を受けてきたことを改めて感じました。今回の素晴らしい試みに感服しています。
訪ねたのはいつもの木馬亭。玉川奈々福さんが新作を舞台にかける「おはようライブ」が開かれるのを一昨日に知りました。採り上げられた演目は「東渡 弘法(とうと ぐほう)」という鑑真和上の物語。まことの授戒を教えてもらおうと聖武天皇から来日を切望され、五度に渡る航海の失敗を超え、失明してなお渡航を完遂したお上人の日本に着いてからのお話しを、外題付けから道行きまで浪曲の様々な節に乗せて語ります。相三味線は広沢美舟さん。衝立でお顔は拝見できませんでしたが、掛け声は豊子師匠にますます似てきたような印象があります。
この話、実は日中の伝統芸能の交流から生まれた企画の一部となっていて、公演はこの秋中国で3ヵ所、11月に東京で開催が予定されています。全体の内容としては、中国での上人の事績を中国の伝統芸能が、渡航の部分に日本の狂言が加わり、到着後を浪曲で締めるという日中共同の構成です。ただ、今回の浪曲部分だけ聴いてみても、この国が数多くの渡来人によってもたらされた豊かな文化の恩恵を受けてきたことを改めて感じました。今回の素晴らしい試みに感服しています。
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