悪しき年明け2024年01月02日 12:33

昨日、元旦の日没近くになって、数年ぶりに富士山を遙拝しようと大倉山の丘へ登りました。神社ではないのであまり人気(ひとけ)はありませんが、それでも二人連れが数組、一眼レフで富士山を撮影している人などもいます。いつもとは少し違う「本年が悪しき年になりませんように…」という祈りの言葉を込めて拝みました。記念館まわりも静かで、帰りの坂道から見える綱島方面へ向かう東横線の線路がまっすぐに伸びているのをぼんやりと眺めていたら、ちょうど上下線で電車がすれ違う瞬間に遭遇しました。
 その写真を撮っている時、LINEに着信があって能登の災害を知りました。普段と変わらぬ正月風景に突然悲報が割り込むのは、この地震大国の一方の現実です。そうした状況への慣れは、おそらく来日してまもない外国人にはきっとわかりにくいことでしょう。
 自宅に戻ってテレビを付けたら画面一杯にこれでもかと言わんばかりの文字列が並んでいました。国民に支持されていない為政者が重要課題だと口にする「憲法改“正”」など、少し前なら歯牙にもかけなかったもう一つの現実の方であれば、十分に予知もできるだろうにと考えながら、何か狂ったように報道する公共放送を消して、被災者への救難活動こそ的確に行われることを願いました。

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