電通毎日劇場『総裁選』 ― 2024年10月05日 16:47
2週間以上に渡って連日メディアが報じ続けた“総裁選”なるものは、電通が仕掛けたただの茶番劇だったことが明らかになりました。世評を味方につけて優柔不断な無派閥票を取り込もうと石破候補が発した数々の政策は、「舌の根」も乾かないうちにあっさりと覆されています。
子供の頃から批判精神を養われることなく上位下達に飼い慣らされた多くの国民が、次の選挙でどのような行動を示す事になるのかに、正直なところ関心はありません。“政治不信”などと言いながら、そもそも「政治」そのものより「政局」への関心ばかりが高いだけの消費者マインドがそう簡単に変わるとも思いませんから…。
留学生への日本語学習支援や、日本語教室でのボランティアで意識してきたことの一つは、選挙権のない彼らがこの国で住み続ける時に重要な自分の言葉を持つ必要性です。この先、どのようなことがあっても自分自身の言葉で考えることが外国人である彼らには何より死活問題だと思うからです。繰り返し短い文章を書いてもらって、それを添削し「例」として示す。正解などありません。どのような話題であっても彼ら自身の言葉で語られてこそ意味があります。
そしてこの国が、アジアの中で今もなお優位性を保っている数少ないアドバンテージの一つが、独裁的な政治体制下に置かれることなく積み重ねられてきた人文科学の成果ではないのかと考えています。それがいつまで保つかは分かりませんが、彼らと一緒に学び続けたいと改めて考え直した69歳の誕生日です。
子供の頃から批判精神を養われることなく上位下達に飼い慣らされた多くの国民が、次の選挙でどのような行動を示す事になるのかに、正直なところ関心はありません。“政治不信”などと言いながら、そもそも「政治」そのものより「政局」への関心ばかりが高いだけの消費者マインドがそう簡単に変わるとも思いませんから…。
留学生への日本語学習支援や、日本語教室でのボランティアで意識してきたことの一つは、選挙権のない彼らがこの国で住み続ける時に重要な自分の言葉を持つ必要性です。この先、どのようなことがあっても自分自身の言葉で考えることが外国人である彼らには何より死活問題だと思うからです。繰り返し短い文章を書いてもらって、それを添削し「例」として示す。正解などありません。どのような話題であっても彼ら自身の言葉で語られてこそ意味があります。
そしてこの国が、アジアの中で今もなお優位性を保っている数少ないアドバンテージの一つが、独裁的な政治体制下に置かれることなく積み重ねられてきた人文科学の成果ではないのかと考えています。それがいつまで保つかは分かりませんが、彼らと一緒に学び続けたいと改めて考え直した69歳の誕生日です。