オンライン会議の功罪2022年10月11日 23:34

四月から月に2回、定期的に開かれるオンラインの講座を受講しています。1回20分で和歌を三,四首紹介してもらう小さなモノなのですが、この短さが何とも言えず良い感じです。
 一方で、コロナ禍の中、外国人へのオンラインレッスンは毎回90分前後と長く、終わるたびにホッと息をつきます。9月からは、地元の日本語教室だけ対面に復帰して、担当する学習者が二人に増えました。一人の時は、作文の添削や共通のテキストを使った語彙の勉強が中心だったので、オンラインでも全く問題ありませんでしたが、複数人と対面するとやはり会話が多くなります。新しい学習者が希望していることもあって、ホワイトボードに下手なイラストや文字を書き殴りながら、けっこうな早口で様々な話題を提供します。この時の会話スピードはおそらくオンラインでは難しいでしょう。それだけに、対面の2時間を終えると軽く快い疲れが残ります。
 ところで、今日届いたジブリ『熱風』の小特集は「オンライン会議」でした。鈴木プロデューサー同様、私も会議が大きらいで、勤めていた頃にリモートワークがあったら大変だったことでしょう。業務用の携帯電話を持たされた行政職時代を思い出すと、ネットで常時繫がっているような労働環境は人間性を損なうとさえ考えるくらいですから…。
 退職後、コントロールされないことで自主的に行えるボランティアを探した結果、今のような余裕のあるライフスタイルになりましたが、世の中の方は仕事の成果を“残さない”公僕らが唱えるバカな施策によって、国民への強制的なデジタル管理時代が到来しそうです。