色褪せた言葉と物語 ― 2021年08月18日 19:01
この秋から1年間研修留学生として来日する予定の韓国の大学生と日本語オンラインレッスンを行った。留学先に決まった大学からの質問に応えて既に提出済みの文章(大学側が日本語能力を確認するために何も参考にしないこと条件に書かせたもの)について話し合った。その中に出てきた「望ましい」という言葉が、この10年弱の間に急速に色褪せてしまったことをPC画面を通して“私見”として述べた。
信頼関係を元にした言葉のやりとりが最も必要な場所でさえ、字義の通りに受け取れなくなっているような数々の言葉の残骸の一つに思えたからである。現実から目を背けるつもりはないが、この数日、オンラインレッスン以外は、なるべく「物語」に沈潜している。なぜならば、そこに出てくる言葉の方がはるかに信じられるからである。
信頼関係を元にした言葉のやりとりが最も必要な場所でさえ、字義の通りに受け取れなくなっているような数々の言葉の残骸の一つに思えたからである。現実から目を背けるつもりはないが、この数日、オンラインレッスン以外は、なるべく「物語」に沈潜している。なぜならば、そこに出てくる言葉の方がはるかに信じられるからである。