日本語レッスンの新しい形2021年04月16日 11:31

年明けに二度目の非常事態宣言が出て、一部のクラスが休止となっていた地元国際交流ラウンジの日本語教室が、4月から全面的に対面のレッスンを再開した。ところが、変異株を含む新型コロナウィルスの感染再拡大が首都圏3県にも急速に拡がりを見せているため、いち早く個人的に学習者と相談し再度オンラインによる個別レッスンに切り替えることにした。昨日がその1回目。先週久しぶりに再会し、対面で久闊を叙して、3ヶ月遅れの年賀状をもらったばかりだったので、Zoom画面で顔を合わせるとどちらともなく苦笑いとなった。後刻、神奈川県も“まん防”の重点措置発令を政府に要請したというニュースが流れてきた。
 1~3月のオンラインレッスンは会話中心になってしまったが、今回は対面で再会したときに、再度のオンライン移行を想定してレッスンの方法をあらかじめ相談したこともあって、考えていた以上にスムーズに進められた。作文の添削や、Webニュース記事の読解、問題集による語彙の増強など、Zoomの画面共有も有効に使いながら、今後のレッスンについて確かな感触を得ることができた。
 その一方、いくつかの情報によれば、コロナ禍は、変異株によって感染度が上がり、若年層でも以前より重症化が危惧される。学校は依然としてオンラインへの移行が進まず、対面での授業が続いていて、自覚症状がないままにクラスター化する可能性も高まっているようだ。政府や自治体の対策は手詰まりのまま、検査数が減り続け(減らし続け?)、ワクチン接種も遅々として進まない中、感染者や濃厚接触者が放置される傾向にある。集団免疫などいつのことになるやら、先の見えないこの国の現状が世界中からどのように見られているか。その昔、非言語コミュニケーションに“長けていた”日本人が「何を考えているのかわからない」という疑問を多くの外国人は持ったはずだが、今それはまったく別の意味で捉え直されているに違いない。
 この先、日本語学習を支援する留学生との新しい出会いがあったら、まず、そのことをどのように説明するのかで、頭を悩ましている昨今である。

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