泥沼から抜け出せるのか?2020年11月07日 14:43

アメリカの大統領選挙報道が白熱している。膨大な郵便投票の集計に時間がかかるので、現時点でもまだ有力候補二人のどちらが勝利したかは確定していないが、負けを覚悟したのか現職のトランプ候補が常軌を逸した発言を繰り返している。それをそのまま流しているどこかの国の放送局もあれば、ファクトチェックをした上で論評を付けて対外発信している放送局もある。
 その昔、本多勝一が「アメリカ合州国」と称した通り、州によっては選挙人を比例配分するところもあることを今回初めて知った。信頼できそうなNewYorkTimesのLIVEページを所々眺めているが、いわゆるスイングステート以外でもそれほど極端な差はついていないことが良くわかる。共和・民主の二大政党の基盤は慣性が強く、たとえトランプのような異様な候補であっても支持は大きく離れない。あのスティーブ・バノンのような取り巻きがいてさえも…。
 一方、日本では、特定地域での一党支持が揺るがない傾向が強く、それこそ“スイング”する特定の票田が無いことと小選挙区の弊害で、二大政党が長期間併存することは想像できない。しかも、このところの投票率の低さは、自らの暮らしそのものへの無関心から来ているもので、今後も大きく変わることはないだろう。1955年の保守合同で生まれた“自民党”は、私が物心ついた頃から、既にアメリカの“隷属下”で政治運営を行う組織として機能していることもあり、今回、仮に米民主党のバイデンが大統領になったとしても、対米外交の基調は変わらない。対外有償軍事援助(FMS)の契約履行が少しは“まともな”ものになるくらいのことだろうか。
 この国の現閣僚はその大部分が、「日本学術会議」から「学ぶ術(すべ)」を“失った”ような任意団体に参加しているので、宗主国アメリカの人々が泥沼から立ち直ろうとして取り組んでいる様々な営為からはきっと何も学ぶことはないだろう。

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