オンライン狂言ワークショップ2020年05月12日 11:10

先月末よりネットワーク上で開かれる狂言のWS(ワークショップ)に参加している。安田登さん率いる天籟能メンバーのひとり和泉流狂言方の奥津健太郎さんが、普段親子に向けて開いているWSをオンライン版にして大人単独にも解放してくれた。自作のスライド資料なども使って演目を易しく解説しながら、高校2年になる息子健一郎さんと共に、自宅の稽古場での実演を披露する。今までに取り上げられた演目は「盆山」・「神鳴(雷)」・「柿山伏」。動物の擬態や自然現象の擬人化という狂言ならではの趣向で、特徴的な所作がたくさん出てくる。オンラインなので、衣装は黒紋付きと袴だが、かえって想像力を働かせて見ることになる。これを観た子どもたちの内に、将来舞台へ立つ者が現れたとき、コロナの時代が生み出した新しい伝統の継承として語り伝えられることだろう。