下流志向?2020年03月04日 14:20

 就職して初めての転勤から東京へ戻った当時、その日の映像編集室の運用管理を担う仕事に多く就いた。そこで感じた違和感は、具体的な形を持たない“モノ”を創る仕事への姿勢の変化だった。簡単にいえば“時間意識の短縮”ということである。短期アルバイトから制作進行の職員まで、その“短慮”を感じることがいつのまにか増えていた。そんな時、渋谷のブックファースト4階にあった人文コーナーで『下流志向』という本に出会った。そして、社会の変化が「教育」に“特徴的”に表れていることを強く感じた。以来、この著者の言葉がいろいろとモノを考える上での一つの“標”となっている。
 今、何とも形容できない不安な気持ちがある。それは新型コロナウィルスの感染などではない。社会全体の急速な劣化により、“短慮”を象徴したような幼児性を持つ為政者がこの国を動かしているという現実からくるもので、これは一種のパラレルワールドなのではないかと疑いたくなる気持ちが日に日に強くなっている。

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