立憲に必要なものは2017年10月08日 00:41

 その昔、中学時代の同級生に誘われて小さな集まりに行ったことがある。どのようなことを話し合ったのかは全く覚えていないが、代表と思われる人が執拗な勧誘を行い、それ以外の人たちが全く発言しなかったように覚えている。そこに現れた組織の体質に嫌気がさして、早々に引き上げたことだけはたしかだ。
 しかし、それが思想を同じくする政党の下部組織だろうが、会社の会議や組合だろうが、あるいは町内会であろうが、大きな声だけが響き、黙って聞いている多数がいる“ありよう”はこの国のいたる所に見られる風景ではある。なにより、今、集まって多数派を占めようとしている政党の議員ほとんどが、代表者に白紙委任するかのような立場に自ら甘んじている。
 そんな時、立憲主義に基づく政策を進めようとする候補者の並立を避けようとして、選挙区からの立候補予定を取り下げる共産党の協力姿勢を評価する。私は元来“保守”主義者だが、この5年で失われたものを回復する為に協力できる人たちとは、とりあえず手を握りたいと思う。
 ここ最近、「語り芸」を中心に日本の伝統芸能に関心を持ち始めているのは、私が考えるこの国の良いところを、どうやって外国人に伝えられるかということと強い関係がある。それは脊髄反射のような瞬間芸やコメントではなく、ずっと長い時間が必要なものだから・・・。たかが150年の近代の成果さえなし崩しにするような連中から、千年の時間軸を持つ文化の魅力を取り戻したい。

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