民間交流という時間2017年02月05日 15:33


 先週、1日置きで韓国の学生たちと交流する機会があった。

 2月2日は横浜スカイビルの展望レストラン。元外務省所管だった日本国際協力センターが進めている「JENESYS:21世紀東アジア青少年大交流計画」に基づき、日韓文化交流基金が行っている「韓国青年訪日団」参加者との交流だった。この事業の一環で来日し、北海道を中心に地産地消などの理解を深めるプログラムへ参加した70余名の青年(学生)たちとの対話を含む懇親会である。北海道へ行く前に、横浜で韓国語を学んでいる日本人たちと、日韓の主に家族に関して話し合う機会として企画されたものだった。

 日本側参加者のほとんどが、この企画に協力した横浜の韓国語教室「コリ文語学堂」の受講者だったが、初級から上級まで幅広い学習進度のメンバーだったこともあり、日本語を学んでいる韓国人との間で、二つの言語が行き交うことになった。私が座ったテーブルでは日本人側に韓国語上級者がいなかったため、日本語が達者な韓国人学生の一人が臨時の通訳を買って出ることもあった。

 事前に指示があった少額の記念品に、いわゆる授産施設で働く人が作った“グッズ”を選んで贈ったら、韓国にも同様のものがあると渡した学生から教えてもらうことができた。その時点では知らなかったが、彼らが後日学ぶ「地産地消」プログラムの中で、そうした視点でも考えてみるきっかけになれたら選んだ甲斐もあったというものだ。

 ところで、彼らは横浜へ来る前に先日放送が終了したばかりの「逃げるは恥だが役に立つ」を見たそうだ。横浜を舞台にしたドラマだったということもあるだろうが、その感想を細かく聴くことができるほどの韓国語能力が無いことがとても残念だった。中には、交流会終了後に“聖地巡礼”とまではいかないながら「みなとみらい」の散策を楽しんだ人もいたようだが、なかなかプログラムに入らないような情報の例として、「大倉山ドキュメンタリー映画祭」と「詩人尹東柱とともに」のチラシを同じテーブルの学生にだけ個別に渡した。いろいろな日本を知るための一助になれば良いと思う。

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